猫に付かれた家

職業弁護士。一男一女一猫の母。地域猫(3匹+α)の世話焼き中

覆されたイメージ ー水は苦手かとー

猫に付かれる前、猫というものはいつでもどこでも水がかかるのを避けるだろう、と思っていました。

が、そうでもないらしいということがわかってきました。

 

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ソラは流水が大好きです。

手でチョイチョイだけでなく、直接ぐびっと飲むべく、首を伸ばします。

 

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シンクや洗面器に貯まった水を飲むのも好きです。

ノラ時代にママに教わったのかな、などと思いを馳せたりしています。

 

…おかげで水回りはいつも掃除せざるをえません笑

 

雪夜の脱走そして帰還②ーよかった点と改善すべき点ー

ソラの雪夜の脱走の概要記事に続き、今回の記事では、当時私たち夫婦がとった保護の方法のうち、皆さまの参考になるようなよかった点と、私たちが改善すべき悪かった点をおさらいします。

 

fu-fukuhiro.hatenadiary.com

<よかった点>

  • カリカリをカラカラ鳴らしておびき寄せたこと

 これは今回もお世話になったTさんに、特に感謝したい部分です。「ソラちゃんは食いしんぼうだと思うから、カリカリをお皿に注ぐ音とかに反応するんじゃないでしょうか。」というアドバイスを頂いたのでした。

 私たちは、このアドバイス以降、お皿にカリカリを入れて、左右にカラカラ振りながら捜索を続けました。そして、午前2時半過ぎに玄関前でカラカラを鳴らし、お皿を置いたことにより、ソラをおびき寄せられたのだと思っています。午前3時ころに玄関を再び開けた時、エサを食い散らかされた跡があったためです。

 脱走猫はほぼ必ず空腹だと聞きます。カリカリの音を鳴らす以外にも、玄関先に餌入りの捕獲機を置いたりする方法もあるようです。

 空腹に訴えかける方法以外には、猫トイレを玄関に置くなど、猫自身の匂いで安心させるのも良いとか。とにかく猫を保護可能圏内に手繰り寄せることが重要です。

 

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外猫ホソのご飯をじっと見つめるソラ
  • 車の下をしつこく覗いたところ

 脱走後はどこにいるのか?捜索中にネットで調べたところ、建物と塀の隙間とか、室外機の裏とか、軒下とか、とにかく暗くて狭いところを徹底的に調べるべしとありました。

 ソラの場合、積雪で足元が悪いためジャンプしにくく、高い所には上っていないだろうと思っていました。また、ノラ時代は車のエンジン音にも驚いて逃げるなど、大きい音が苦手なので、極寒でほとんどの家が暖房を稼働させている室外機にも、身を寄せないだろうと思っていました。そしてソラは、家でもビニール袋に引っかかったり怖いことがあると、二階のクローゼットの衣装棚の上、コートの陰を定位置として隠れる習性があります。

 そこで私たちは、建物と塀の隙間と、車の下を見回りました。そして我が家を起点としてだいたい半径50メートル範囲内については、一度覗いたところでも、何度もしつこく見返しました。

 結局、ソラを見つけた車の下は、その時点で10回は覗いた場所でした。

 もし猫が脱走したら。猫が苦手そうな場所は見渡す程度にして、怖い時に身を潜めそうな場所を集中的に捜索することをお勧めします。

 

・喜びのあまり大声を出さなかったところ

 ソラを見つけたとき。それはそれは嬉しかったです。

 しかしここが肝心です。大きな声で喜びを表現するのは厳禁です。

 ネットで関連記事を読んでいたとき、得心したことがあります。脱走した猫は、いつも室内でヘソ天して伸びきっているような家猫ではなく、全身の毛を警戒で逆立てたような野性の猫であり、まったく別の猫格であるということです。

 そう、脱走中の猫は、不安と怯えでいつもの大らかな姿ではなくなっています。ですから、ちょっとでも大きな音を立てれば、全速で逃げ出すでしょう。

 私の場合、「ソラ、大丈夫だよ、おかあさんだよ」と自分の中で考えられる限り最大限の優しく静かな声色を使いながら、自分は近寄らず身をかがめ、エサ皿を車の下に近づけるようにしました。これでソラは無事、車の下から出てきました。

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好奇心はいつでもいっぱいです

<改善すべき点>

・最初、追いかけたこと

 いろんなサイトを見て、自分たち自身の経験からもいえることとして、脱走直後は、保護の可能性が最も高いです。室内で怖いことがあったなどの特殊な事情がない限り、多くの猫は、縄張り圏外に突然出てしまったことに驚き、戸惑い、おびえています。ですからここで、上の「よかった点」で書いたことを実践していれば、すぐに保護できたと思います。

 しかし、私たちも思わぬ事態に驚き、慌て、思わず「ソラ!」と大声を出しながら追いかけてしまいました。ソラは猛然と逃げたといいます。

 冷静に、冷静にいきましょう。

 

・保護後、抱っこしたところ

 概要篇でも書いたのですが、保護後、これはいけそうだと踏んだ私はソラを抱っこして家に連れて帰りました。たしかに保護場所は自宅に隣接する駐車場だったので、室内に入るまで数十歩の距離しかありませんでした。しかしソラの怯えは簡単に収まらず、室内に入る直前で暴れて、ぎりぎり部屋まで入れることができました。帰還後もその晩はずっと興奮状態で、家中を走り回っていたほどでした。

 脱走猫の保護には、キャリーバッグが必須と、その後読んだネット記事にありました。洗濯ネットに入れてしまうのもいいと読みました。たしかに、腕の抱っこでは心もとなすぎます。

 次回、いや、次回がないことを願いますが、気を付けようと思います。

 

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まだここからは飛び降りれない。。

 

閑話休題ー「待て」?ー

ソラ(6か月♀)は甘えんぼで寂しがり屋。猫に付かれる前の私の猫イメージといえば、「孤高でマイペース」というものだったため、犬みたいな猫だなと思うことが多々あります。

 

この写真も、わんちゃんが「待て」をするように、人間の食事の真ん前に鎮座した様子です。猫の手は出さず、じっと何かを待機しているようです(味見したいのかな?)。

 

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性質も行動も、当たり前かもしれませんが猫によってさまざまなことを実感する日々です。

 

閑話休題ー猫と蠟梅ー

脱走記事がまとまらない、ということでちょっと一休み。

 

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春を待つ蠟梅の花。色も匂いも香ばしくて好きすぎたのか、ソラが絡まりついて離さず、枝がぼきぼきに折れ、蕾がぼろぼろに落ちたので、泣く泣く実家に譲りました。

※蠟梅の実は猫に毒とのことですので、ご注意下さい。

雪夜の脱走そして帰還①

昨日、関東平野に大雪が降りました。雪は午後から降り始め、夕方強くなりましたが、それほど長引かずに止まりました。

 

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このころは呑気に実家の最寄り駅の雪模様を撮影していました

 

ソラがリビングの掃き出し窓から脱走したのは、雪が止んだ直後の午後6時のことだったようです。夫が雨戸を閉めようとした隙に飛び出したといいます。

 

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雪の降り始めを眺めるソラ。まさか数時間後にこの外にダイブするとは。

夫と私は、子どもを実家に預けていたこともあり、家から数十メートル圏内エリアを何周も回りました。途中、ありがたいことに、お向かいのTさんも捜索を手伝ってくれました。

雪が降った夜は積雪の反射で妙に明るく、しかしダウンコートを二枚重ねにしても骨の芯から痺れるような寒さで、たまに家に戻ってはお湯を飲みながら慌ててスマホで脱走猫の探し方などを検索し、飲み終えるとまた雪景色の外に出ました。

年末年始にソラを預かってくれていたTさんから、食いしん坊のソラはカリカリの音を聞きつけて寄ってくるかもしれないとアイディアを頂きました。そこで、いつものカリカリをいつものお皿に入れ、深夜の雪の上を、カラカラ、カラカラと乾いた音を立てながら、「ソラ、ソラ」と声を敢えて優しくして歩を重ねました。

12時前、いったん身体を温めるため家に戻り、ダウンコート二枚重ねのまま羽根布団にくるまり目を閉じましたが、夢の中でもソラを探していました。

 

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動きがあったのは、草木も眠るときでした。

翌午前2時半過ぎ、立ち上がって玄関を開け、「ソラ」と呼びながらカリカリ入りのお皿を振りました。雪が氷に変わり始めた丑三つ時に、カラカラが反響しました。

それから布団に入ったものの、胸騒ぎが収まらず、3時過ぎにソラを探しに行こうと夫を起こしました。玄関を開け、相変わらずカラカラ鳴らしながら、隣の駐車場を抜けて北に向かおうと足先を変え、駐車中のシルバーの自動車の下を通りながら覗いたときのことです。

既に懐かしくなっていた、金色に光る真丸な猫の眼を、陰の中で見つけました。ソラでした。奇しくもソラが潜んでいた場所は、昨年11月に初めて出会った時と同じところでした。

 

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ソラに初めて会ったとき。同じ駐車場、同じ車でした。
(保護時は撮影どころではありませんでした)。

「ソラ、おかあさんだよ」と、はやる気持ちを抑えて車の下に静かに声をかけながら、駐車場に這い蹲るように身体を低くして、これまたはやる気持ちを抑えながら、1メートル以上の距離を保ちつつ、お皿をカラカラ振りながらそっと地面に差し出しました。ソラは闇からゆっくり出てきて、お皿の匂いをかぎ、そのまま近づいてきて私の人差し指の先に鼻を付けました。そして指に左頬をこすりつけてきたので、今がチャンスと思って抱っこをしました。家に向かって歩き始めると、少しソラが暴れ始めたので夫が急いで鍵を開け、中に一緒に入りました。

こうしてソラの雪夜の脱走劇は、帰還により無事幕を降ろしました。

 

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猫生はじめての雪中行で疲れたのか、今日は一日中膝の上でよく寝ていました。

次回記事では、ソラ脱走中に無事の帰還のためにやってよかったこと、改善すべき点(もう二度と発生してほしくはありませんが)をまとめたいと思います。

寒の入りで抱っこ

寒に入りましたので、抱っこでぬくぬくです。

 

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猫によっては撫でもできませんが、我が家のソラは猛烈な抱っこ好きです。こうやって猫人互いに寒さをしのいでいます。

そんなつもりはなかったけれど ー猫に付かれるまでー

昨年(2021年)1月に戸建てを新築し、2月から暮らし始めています。

 

念願の、というほど長年一軒家暮らしに憧れていたわけではありません。実際、昨年のはじめ、家を買い替えようかと不動産巡りをしていた頃は、まずマンションありきで検討をしていました。私は生まれた時から集合住宅暮らしで、ゴミ出しや防犯面での便利さから、一軒家は検討の対象外でした。

 

しかし、「桜並木沿いの静かな環境で、きっと気に入られると思います!」の推薦文とともに不動産屋の営業Oさんが送ってくれた一通のチラシ画像により、一軒家購入プランが射程圏内に飛び込んできました。Oさんお勧めの家の立地は、現地を訪れて一目で気に入りました。

 

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でもその時、まさか当該一軒家を取り壊した更地に、新たに家を建てるつもりはありませんでした。この家をリフォームしよう、というのがOさんの案内で私たち夫婦が立てた計画でした。

 

ところが、老夫婦のために作られた一軒家は、家族4人にはいささか暮らしにくそうで、リフォームをするなら家の構造ごと変える必要がありました。その場合、当然予算は跳ね上がります。それなら新築ができちゃうのではないか、でも予算的に無理だよね、やっぱり多少不本意だけどリフォームになるかね、と私たち夫婦は話していました。ちょうど、当該一軒家の売主側不動産店は住宅メーカーで、悩む私たち夫婦に、当該メーカー別部署から派遣された営業Yさんが鮮やかなプレゼンを行ったことにより、私たちの気持ちはリフォームから離れました。折しもコロナ禍が始まって住宅展示場が閑古鳥となり、景気回復の頼みの綱の東京オリンピックが延期になり、住宅メーカー業界もまた先の見えない逆風に晒されていました。そこで、新築を建ててくれるならとYさんがお見積りをぐぐっと削ってくれたことで、戸建て新築への道が拓かれたのでした。

 

たしかに、家を建てるつもりはありませんでした。しかしやるからには満足のいくものを作りたいと、「3Dマイホームデザイナー」を購入し、iPhoneのメモ帳に何度も図面を書き直し、Yさんのところの建築士と議論を交わしました。寝不足を繰り返して図面を完成させ、内装・外構の仕様を決定すると、地鎮祭があり、あっという間に工事が始まり、棟上げがあり、竣工し、引渡しの日を迎えました。こだわればこだわった分、大工さんたちの手によって家が形を整えていくにつれ、自分の手を離れるような寂しい気分がやってくると、家づくりの先輩のブログで読んだことがあります。

 

もの哀しさは、家に連なる人生の先行きにまで及びました。

 

もう、人生の半ばを過ぎていました。新たな我が家で過ごす残りの人生では、これまでの人生で共に過ごしてきたものを、静かに見送ることになるのだろう。子どもたちはどんどんと独り立ちし、大切な人たちとの哀しすぎる別れがあり、自分の健康もこの手から零れ落ちていく。そのうちこの新しい家も古くなり、やがて、古くなりすぎた私を見送るのだろう。そんな感傷的な思いに駆られていた私は当時、「見送る家」という文章を書いてPCに保存していました。

 

それなのに、ここに移り住んでから、予想もしていなかった新たな出会いがありました。猫です。

 

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猫たちはまず、地域猫として現れました。引越していつの頃からか、お向かいのTさんが餌の面倒を見ている、黒主体のはち割れの姉妹猫と白主体のはち割れの別猫の姿を気にかけるようになりました。自宅でも猫を2匹飼っているTさんは、既にこの外猫たちとは数年にわたるお付き合いだと聞きました。しかし私は、猫のお世話をしたことがなく、仕事と家事の両立で精一杯なところ、法律家として動物の面倒をみると責任も伴うことは承知していましたので、積極的に関わるつもりはありませんでした。そもそもはじめは、地域猫という概念すら知りませんでした。

 

ところが、Tさんから話を伺ったりGoogle経由で色々調べたりする中で、世の中には、野良猫と家猫の間に避妊処置済みで片耳のカットされた地域猫(カットされた耳の形状から「サクラネコ」とも言います。)という存在があることを知り、日増しに家の近所の3匹への興味が膨らんできました。そして「うちでも餌をあげたい」という子ども達の声に押されるように、夏前にTさんにお世話を志願することになりました。

 

我らがサクラネコは、家の庭の南側土部分に糞尿を落としていくこと。その始末をするのに、トイレを玄関入ってすぐの場所に設計しておいて良かったと、あの頃はそんなつもりじゃなかったけれど、思ったこと。「ホソ」と「フト」の姉妹猫はつかず離れずの距離を保って、一緒に行動していること。ホソはお腹が空いたとき、Tさんや私や家族を見かけると、にゃーとフトを呼んで一緒にご飯にありつこうとするが、いざお皿に首を傾ける段になると「ふんっ」と鼻を鳴らせて我先に食べようとすること。冬が近づいてきて、朝晩寒かろうと庭の西に設置したコンテナ小屋の布団の上で、二人団子のようになって眠っていること。残りの雌の「ブチ」は、Tさん曰くホソやフトが子猫だった頃から、二匹がご飯に来ると先に譲ってあげる、優しい性格であること。ブチはカリカリより柔らかめのキャットフードが好きで、カリカリとブレンドしてあげると一層よく食べること。明け方、玄関横に設置した市販の三角型のキャットベッドでよく眠っているのを、Tさんがよく見かけていること(ブチは超のつく慎重派なので、私たち人間家族の気配がしている間はそのベッドに入らないようです)。

 

私はどんどんと情が湧いてきて、『野良猫の飼い方』(NPO法人東京キャットガーディアン監修、大泉書店、2018年)を購読し、リビングの本棚に置いてはしばしば読み返すようになりました。今の時代、猫は室内飼いが主流であることも、その頃知るようになりました。随分冷え込むようになったし、全館空調の我が家で過ごしたら、3匹にとっても快適なのではないかと思ったりもしました。しかし、ホソ・フトは広い野外を縦横無尽に飛び回り、ブチは以前人間にいやな目に遭わされたのか、餌やりの時ですら1.5メートル内に人を寄せ付けません。ですから3匹とも室内飼いは難しそうですよねと、よくTさんと話をしていました。

 

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そんな11月のある朝、私と子ども達がホソ・フト・ブチに餌を上げようと玄関を開けた途端、目が合ったのが、隣のマンションの駐車場に座っていたキジ白柄の猫でした。その日まで見たこともない子でしたが、人懐こく、3匹のお姉さん達が食事を済ませた後、私たちのそばに寄ってきて残った餌を食べ始めたのを皮切りに、未だ私たちがお姉さん達とはやれていない猫じゃらし遊びに夢中になりました。

 

そのうち、うちの裏の共有私道の先に住んでいて、よく猫を散歩させているSさんが通りかかり、「あらこの子、うちの裏でよくで見かける野良よ」とその猫をひょいと持ち上げると、生後約6ヶ月、雌と診断してくれました。私たちが人間の昼ご飯を用意するため家に入った後も、子猫はうちの周りをウロウロしていて、午後、私がいつものように糞尿を処理しようと玄関を開けた隙に、家のフローリングに上がり込んできました。そして急遽開かれた家族会議により、その子、「ソラ」は家猫として迎えられることになりました。

 

人が猫を選ぶのではなく、猫が人を選ぶのだと言われます。僭越ながら、私も猫たちに選んでもらえたのでしょうか。ここに至るまで、猫と暮らすなんて思ってもいませんでした。私が描いていたはずの人生は、これまでもそうだったように、よそさまが入ってきて易々と塗り替えられています。「不惑」をとうに過ぎてもこれです。そんなつもりはなかったけれどと思うことばかりであり、その結果、人生は別の方向に膨らみます。案外、私の考えが浅はかなだけだったのでしょう。実際には、その時点の私には見えていなかった伏線が、既に陰に陽にあって、そんな線が私と絡み合って、この世界の一端を織りなしてきたし、これからも織りなすのかもしれません。

 

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そういえば、我が家の西側、自転車置き場の通路上には、肉球の跡がくっきりと残されています。土台のコンクリートが流し込まれた段階で、ホソかフト、ブチかソラの親猫、あるいはまだ知らない猫が、通っていたのかもしれません。

 

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※noteにも掲載中

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